リステリア菌

リステリア菌 りすてりあきん

 リステリア症の原因菌である。リステリア症は人畜共通感染症で、敗血症、髄膜炎などを引き起こす致死率の高い感染症の一つである。リステリア菌は食肉、昆虫、土壌、河川、下水、汚泥、植物など自然界に広く分布しているが、そのすべてがヒトの病気の原因になるかどうかは、未だ分かっていない。その特性として、4℃以下の低温、pH4.5以下の酸性環境、6%以上の塩濃度環境などでも増殖することが知られている。高温側は45℃程度まで増殖可能である。65℃数分の加熱によって死滅する。リステリア症の症状は脊髄膜炎、敗血症などで、これらの潜伏期間は幅が広く24時間から数週間に分布する。リステリア症は乳児、妊婦、高齢者に多い。


<登録年月> 2005年11月

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