オクロ現象 おくろげんしょう
1972年フランスのピエルラットにあるウラン濃縮工場で、天然ウランから作られた六フッ化ウラン中のU−235の同位体存在比が500t平均で0.6wt%という低いものが発見された(通常のウランでは0.72wt%)。調査の結果、ガボン東部にあるオクロ鉱山で、約20億年前天然に核分裂連鎖反応が数十万年の間緩やかに続いた結果、U−235濃度が低下したものと判明した。これまでにこのような原子炉ゾーンが14カ所オクロ近辺で発見されている。このような現象を鉱山の名に因んで、オクロ現象という。