私たちは常時１気圧（１atm）の圧力を受けながら生活しているので、通常の圧力計は大気圧を基準として圧力を測定している。この圧力をゲージ圧（gauge）という。つまり、大気圧より低い圧力であれば負圧、大気圧より高ければ正圧である。一方、完全真空を基準とした圧力を絶対圧といい、これは負圧ではない。絶対圧はゲージ圧に大気圧1atmを加えたものであるが、微量ではあるが大気圧は常時変動しているので、絶対圧を正しく得るためには別途大気圧を精密に測定する必要がある。これら圧力の単位を特に区別する必要がある場合には、ＰaＧ（Ｇ：gauge），ＰaＡ（absolute）のように表している。