大気圧(atmospheric pressure)とは、空気にも重さがあるため、地球上のすべてのものが受けている大気の重量である。その大きさを測定したのが、トリチェリの実験である。約1mのガラス管に水銀を入れ、水銀がこぼれないように逆さにし、水銀を入れた容器の中に立てると、水銀がガラス管をさがり、その高さが760mmで止まる。これが海面近傍の高さにおける大気圧の大きさ1気圧(atm)である。また、1atmは1m2に約10トンの重さを受けていることであり、感覚的にはかなり大きい値であるが、地球上に住む私たちは、この大気圧を常時受けている。