経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)において、放射線防護公共保健委員会(CRPPH、Committee on Radiation Protection and Public Health)は、放射線リスクの十分な理解と適切な評価によって、各国政府が合理的放射線防護プログラムを確立できるための基盤を提供することを目的としている。この委員会の起源は、OECDの前身、欧州経済協力開発機構が設立した保健安全小委員会であり(1957年)、欧州原子力機関の発足後、この小委員会は原子力運営委員会に付置された(1958年)。1973年に小委員会はCRPPHとなった。1993年にCRPPHの活動の焦点はより絞られるようになり、ICRPとの関係をより良く反映するものとなった。また、同年、CRPPHの業務として、職業被ばく情報システム計画(ISOE)や原子力緊急時訓練(INEX)が含まれることになった。現行の委員会業務は2000年10月にOECD評議会で承認された。