カドミウム比

カドミウム比 かどみうむひ

 原子炉内の熱中性子スペクトルと熱外中性子スペクトルを測定する場合において、中性子検出器そのものの状態での測定値と、同じ条件の元で0.5mm程度の厚さのカドミウム板で包んだ場合の測定値との比をカドミウム比という。検出器そのものでの測定値には熱中性子と熱外中性子の合計数が得られるが、カドミウムのフィルターをかけた状態での測定値は中性子エネルギーが0.5eV以上の熱外中性子のみが計測される。これにより、その測定場所に存在する「熱中性子」と「熱外中性子」の密度の比がわかる。つまり、この比が大きいときは、その中性子場で熱中性子の割合が大きいことが言える。


<登録年月> 2005年09月

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