原子炉出力の測定において、原子炉の停止状態から起動にかけての中性子束レベルを監視する極低出力レベルの出力範囲をいう。中性子源領域では中性子源による中性子が支配的で、出力(検出器位置での中性子束)は10−1〜105n/cm2・s近辺である。次に原子炉起動後、出力運転までをカバーする中間出力領域、定格出力運転の約1%〜120%をカバーする出力運転領域などがある。各領域について、計測範囲を他の領域の一部とオーバーラップさせ、適切な中性子検出器の選定と配置を行うことにより、原子炉停止時、起動から全出力運転までの広範囲な中性子束の計測を確実なものとしている。