韓国電力去来所(KPX、ソウル) 韓国では、電力事業の自由化に向けて、競争原理が段階的に導入されている。2001年4月、電力販売の競争入札制度導入のための韓国電力取引所および独立規制機関である韓国電力委員会が設立された。また同年、韓国電力公社の発電部門は韓国中部発電など7社に分社。送配電設備を保有する同公社が、民間を含めた発電事業者から電力を購入して顧客に供給している。KPXは韓国の発電事業者が国営の韓国電力公社に電力を卸売りする際の取引を管理し、また、電力会社間を結ぶ送電線運用も行っている。日本でも、日本卸電力取引所(JEPX)が2005年4月から業務を開始している。日本では九州電力(株)は2005年3月、KPXと交流協定を結び、電力小売自由化拡大に伴う情報交換などを通じて自由化対応を進めている。同社は韓国電力公社とも交流協定を結んでいる。