過剰リスク

過剰リスク かじょうりすく

 放射線の影響はリスクという概念によって評価されている。 放射線被ばくの影響を評価する際、健康への影響がどれだけ過剰にあるかを表す指標が過剰リスクである。過剰リスクには絶対リスクと相対リスクがある。過剰絶対リスクは、例えばがんの場合、被ばく群と対照群のがん死亡率(あるいはがん罹患率)の差、あるいは人・年・グレイ当たりの過剰症例数をいう。一万人当たり、1Gy当たりの絶対リスクをリスク係数ということがある。相対リスクは被ばく群と対照群のがん死亡率の比をいう。相対リスクから1を引いたものが、過剰相対リスクである。過剰相対リスクを集団の平均総線量(Gy)で割ったものが1Gy当たりの過剰相対リスクとなる。


<登録年月> 2005年09月

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