追加照射

追加照射 ついかしょうしゃ

 主として乳房温存手術後に行なう放射線療法で、接線照射のあとに追加(boost)で放射線を照射することで、boost therapyともいう。接線照射では乳房全体に放射線を照射するが、追加照射ではがんのあった部分にしぼって照射する。電子線を体の外から照射する方法(外照射)が一般的であるが、小線源(粒状の小さな放射線を発する物質)を、がんの病巣に直接入れて内側から放射線をあてる方法(組織内照射)もある。現在では追加照射を行うかどうかや、行う場合の線量は、施設により異なる。なお、接線照射とは、乳房温存手術後に行う放射線療法の照射方法の名前で、手術の傷が治ってから、乳房全体に斜め横から照射する。日本乳癌学会の乳房温存療法ガイドライン(1999)によると、1回に当てる線量が1.8Gyの場合、週5回の照射で合計25〜28回(ブーストを行なわない場合は30回以上が望ましい)、2Gyの場合は、23〜25回(ブーストを行なわない場合は25回以上が望ましい)とされている。


<登録年月> 2005年08月

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