熱塩循環

熱塩循環 ねつえんじゅんかん

 塩分濃度や温度の違いにより生じた海水の密度差により駆動される海洋の大規模な循環を熱塩循環(Thermohaline Circulation)と言う。海水の密度は熱と塩分により決定され、メキシコ湾流のような表層海流が、赤道大西洋から極域に向かうにつれて冷却され、高緯度で高密度となり深海底に沈み、北東太平洋に達して再び表層に戻る。この循環過程で、熱エネルギー、ガスや溶解物質などを運んで地球上を移動する。このような循環現象は地球の気候に大きな影響を与えている。熱塩循環は大循環、深層大循環とも呼ばれ、表層で起こる風成循環と合わせて海洋大循環と呼ばれている。


<登録年月> 2005年08月

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