温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)は、世界気象機関(WMO)の全球大気監視(GAW)計画の下に1990年10月に気象庁に設立され、大気中や海洋で測定された温室効果ガス(CO2、CH4、CFCs、N2O、地上オゾンなど)と関連するガス(CO、NOX、SO2、VOCなど)のデータを収集、管理、提供している。二酸化炭素濃度の観測は、南極点では1957年から、ハワイのマウナロアでは1958年から、また綾里では1987年からそれぞれ観測が開始された。南極点やマウナロアで観測が開始された当時、大気中の二酸化炭素濃度はおよそ315ppmであったが、その後年々増加しWDCGG の解析による1998年の全球平均濃度は365.9ppmとなっている。現在の濃度は産業革命(18世紀後半)以前の平均的な値である280ppmに比べて31%増加している。