無停電電源装置

無停電電源装置 むていでんでんげんそうち

 UPS(Uninterruptible Power Supply無停電電源装置)は、原子力プラントで中央制御室の制御盤の原子炉出力や制御棒位置表示のような極めて重要な負荷に用いる電源である。UPSは通常は、交流電源を入力としコンバータにより直流に変換した後、入力切り替え制御を通してインバータにより再び交流に変換する。この入力切替制御は入力交流電源を喪失した場合に、バッテリからの直流電源を選択するための回路で、制御電源には別の内臓バッテリを用いる。UPSの容量は米国BWRの例では5kVA〜75kVAで10個設置されている。UPS出力はバイタルと呼ばれ、重要負荷への不断の給電を可能にしている。
またUPSはコンピュ−タ使用時の不意の停電からソフトや製作データを守るためにも用いられている。小容量のものではシステムを数分から数十分稼動できる程度の容量(約1kVA)を持ちシステムを安全に停止するまでの電力を供給する。


<登録年月> 2005年06月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ