金属をるつぼに接触させずに電磁場などにより溶解させる方法。CCIM(Cold Crucible Induction Melting)とも呼ばれる。るつぼに溶解金属が直接接触しないので、活性金属の溶解や精錬に用いられる。乾式再処理である酸化物電解法では、650℃の溶融塩中で塩素や酸素を使用しながら使用済燃料の処理を行うため、厳しい腐食環境が形成される。このため、溶融塩電解槽に適用するるつぼ材料の腐食低減が重要な開発課題である。そこで、処理能力の向上、るつぼの冷却による温度の低減、内面に形成される塩凝固層(スカル層)により腐食性物質を遮断するCCIM技術を適用して腐食環境を緩和するとともに、形状管理方式の臨界管理により核物質計量時間の大幅な短縮を可能とする形状管理式CCIM型溶融塩電解槽の開発が進められている。