重力屈性

重力屈性 じゅうりょくくっせい

 植物は光や重力、接触刺激などの外部刺激によって、成長する方向をたえず変化させる。この性質を屈性と呼ぶ。屈性には、刺激の来る方向へ向かう正の屈性と刺激の来る方向から遠ざかる負の屈性がある。光屈性は光によって引き起こされる屈性で、窓辺に鉢植えをおいておくと、植物は茎や葉を窓のほうへ向けるように曲がる。重力屈性は重力によって引き起こされる屈性で、植物の茎は重力とは逆向きに、根は重力の向きへ伸張する性質を持つ。重力屈性は、1985年頃までは、屈地性(geotropism)と呼ばれていた。現在では、光屈性などの用語と共に、重力屈性が定着している。屈性には他にも、接触や水、温度、化学物質、酸素などに対するものが知られている。 それに対して、刺激の向きとは無関係に運動を起こす性質もあり、それを傾性と呼ぶ。例えば、チューリップには気温が上がると開く傾熱性がある。暖かくなると、花弁の内側の細胞が外側の細胞より伸長するためである。また、オジギソウの葉は機械的な刺激によって、葉柄や小葉の基部にある葉枕の細胞の膨圧が下がるためである。


<登録年月> 2005年06月

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