原子力発電所では、発生する液体廃棄物(廃液)の性状に応じて、専用の処理系を設けている。処理水は、放射能濃度などを確認して、プラント用水として再使用するか、放射能濃度が十分低いことを確認して、海へ放出している。(1)低伝導度廃液系:原子炉の一次系機器からのシール水、排水や水処理機器からの廃液を収集し、ろ過・脱処理処理後、再使用のため復水貯蔵タンクへ回収する。(2)高伝導度廃液系:床ドレン、分析室ドレンおよび復水脱塩器の再生廃液を収集し、濃縮・脱塩処理後、復水貯蔵タンクに回収する。(3)洗濯廃液系:管理区域内で着用する衣類等の洗濯設備より発生する廃液を処理する系統である。