液体シンチレーションカウンタ

液体シンチレーションカウンタ えきたいしんちれーしょんかうんた

 liquid scintillation counter. 液体シンチレータを使用した放射線検出器の一種。β線、α線等の荷電粒子の計測に適している。液体シンチレータは、トルエン、キシレンなどの溶媒にターフェニール、PPO(2 phenyl−5 diphenyl oxazole)などの蛍光物質の溶質を溶かし込んだもの。試料をこの溶媒に溶かし、試料からの放射線で生じるシンチレータの蛍光を光電子増倍管で測定し放射能濃度を得る。放射線の自己吸収がないため検出器に至るまでの減衰が少なく、弱いエネルギーのβ線を放出する3H、14Cでは高い計測効率が得られる。反面、試料によってはシンチレータに溶解しないものがあり、消光現象による効率の低下がある。


<登録年月> 2012年05月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ