AVR

AVR えぃぶぃあーる

 Arbeitsgemeinshaft Versuchs−Reaktorの略。ドイツ(西ドイツ)初めての熱出力46MW、電気出力15MWの蒸気タービン発電高温ガス実験炉である。1967年から送電を開始し高い稼働率で運転され、1988年に運転を終了した。燃料は直径6cmの球状燃料を用いており、蒸気発生器は原子炉圧力容器中の炉心上部に置かれている。設計上の炉心出口温度は850℃であったが、1974年には950℃による運転に成功した。この炉では、長年にわたる運転経験を通じて、高温下での機器の挙動、燃料の照射挙動などの高温ガス炉に関するデータ、技術経験が蓄積されるとともに、原子炉冷却材の流量を意図的に停止するなどの安全性実証試験が行われ、高温ガス炉の安全性を実証した。


<登録年月> 2001年09月

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