HADES

HADES へいです

 ヘイデス(HADES)地下実験施設はベルギーの原子力センター(SCK/CEN)により1980〜84にかけてモル・デッセル地区の地下230mの粘土層に建設された。直径2.65mの立孔シャフトと鋳鉄のセグメントでライニングされた直径3.5mの横抗回廊からなり、さらに2.3mの小径シャフトから試験回廊として直径1.4m長さ7.1mのコンクリートライニングの横抗がある。1983年から粘土層の特性や処分場建設工法の検討のため、地質、水理、腐食環境、核種の移行等の試験が行われた。1987年、反対側の粘土層の中に「Test−Drift」と呼ばれる全長67.1mの回廊実験室が建設された。このうち約50mは処分場実験規模サイズ相当の直径4.8mのコンクリート張りでSCK/CENの実験に使用され、先端までの直径3.5m長さ15.7m回廊はフランスの放射性廃棄物管理庁(ANDRA)の実験場となっている。この建設で粘土層での実処分場が従来建設工法で可能なことが示された。現在、安全評価に必要な原位置でのデータ取得研究が進められている。これらの建設資金は欧州共同体委員会(CEC)の財政支援で得られている。


<登録年月> 2005年02月

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