C重油

C重油 しぃじゅうゆ

 原油を精製して得られる石油製品の中で最も沸点が高く、比重が大きい燃料油。JISによる重油の規格のうち動粘土の最も高い第3種に属するものの呼称であり、成分の90%以上が蒸溜残渣油である。なお、動粘土の低い順に第1種はA重油、第2種はB重油と呼ばれるが、A重油は油種としては軽油とほぼ同じである。C重油は流動性が小さいために加熱して使用する必要があり、主に発電用等の大型ボイラや船舶用ディーゼルエンジンの燃料として使用されている。大部分が蒸留残渣油であるC重油には原油中の硫黄分が濃縮されているため、大気汚染防止の観点から、最近では製造過程で脱硫を行うのが一般的である。


<登録年月> 2011年12月

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