1972年6月に世界113ヶ国の参加によりストックホルムで開催された環境問題についての最初の世界的な政府間会合「国連人間環境会議」において採択された宣言である。宣言は、環境問題が地球規模、人類共通の課題になってきたことを示し、「人類環境の保全と向上に関し、世界の人々を励まし、導くため共通の見解と原則(同宣言前文)」を表明して、環境問題が人類に対する脅威であり、国際的に取り組むべきことと明言している。人間環境宣言は、その後の世界の環境保全に大きな影響を与え、ユネスコ総会での「世界文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)採択(1972年11月)や「国連環境計画(UNEP)」設立(1972年12月)の契機にもなった。