新エネルギーを用いた発電。「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」(通称RPS法)では、風力、太陽光、地熱、小規模水力、バイオマスによる発電を対象としており、一般に、新エネルギー発電とはこれらによる発電をいうことが多い。他方、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」(2009年最終改正)では、「新エネルギー利用等」を「非化石エネルギーを製造し、若しくは発生させ、又は利用すること及び電気を変換して得られる動力を利用することのうち、経済性の面における制約から普及が十分でないものであって、その促進を図ることが非化石エネルギーの導入を図るため特に必要なものとして政令で定めるもの」と定義している。同法では、電源、熱供給源のほかに燃料電池のような「需要側の新エネルギー」を含むなど新エネルギー等を広範囲に定義しているが、自然エネルギーの中で既に実用段階にある大型水力と地熱は除外している。なお、海洋エネルギー(波力、海洋温度差、潮汐等)による発電についても研究開発は行われているが、実用化に向けて重点的に開発すべき新エネルギー発電とはされていない。