粘結炭

粘結炭 ねんけつたん

 炭素含有量70〜75%の瀝青炭で、乾留すると融合してコークスになる。良質のものは製鉄用にする。420℃前後の温度に加熱することにより粘結炭と非粘結炭が区分される。一般に溶融する石炭を粘結炭もしくは原料炭といい、溶融しない石炭を非粘結炭もしくは一般炭と呼ぶ。粘結炭は全石炭埋蔵量中の約2割とされている。この2割の粘結炭はコークス工業にとって必須の石炭である。弱粘結炭を使ったコークス焼成炉の開発が進められている。石炭の溶融性の有無については、コークス工業のみならず石炭ガス化などの技術開発にも大きな影響をおよぼす重要な性質といえる。


<登録年月> 2004年12月

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