セベソ2指令

セベソ2指令 せぺそにしれい

 EUにおける第5次環境行動計画の成果に対する包括的な報告書である「グローバル・アセスメント」(2000年5月)。報告書では、第6次環境行動計画(2001〜2010年)の戦略的視点を示し、環境目標や優先事項とともに環境に関わる法規制を廃棄物管理、騒音、大気汚染、水質汚染、自然および生物多様性の保護、産業の分野に設けている。
 セベソ指令は、環境関連の主な指令・規制のひとつで1982年に制定された。正式には「一定の産業活動に伴う重大事故の危険性に関するEU指令82/501/EEC」と呼ばれる。これは、1976年にイタリアのセベソにある殺虫剤・除草剤製造化学工場で発生したダイオキシン汚染事故を機に制定された。その後、1996年12月に再制定が行われ、「重大事故の危険性の管理に関するEU指令96/82/EC」(いわゆるセベソ2指令)が採択された。セベソ2指令の目的は、危険物質による大規模災害を予防するとともに、災害が発生した際の人間および環境への危害を最小限に食い止めることにある。このため、同指令では化学物質の製造および保管について管理実施内容を規定し、安全管理システムの確立、工場施設の建設や変更の規制、監査システムなどを定めている。


<登録年月> 2004年12月

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