EUによる環境関連の主な指令・規制の一つで、産業汚染を根源から総括的に管理する指令。英語名に基づきIPCC指令(Integrated Pollution Prevention and Control)というが、日本語では統合的汚染防止管理指令とも呼ばれる。1996年9月に採択された。事業の操業許認可制度を設け、EU域内における多様な汚染源による汚染の最小化を目的としている。1999年10月以降は、附属書に定められた産業活動(エネルギー産業、金属業、鉱業、化学工業、廃棄物業等)におけるすべての新規設備、及び大幅な変更を行う予定の既存設備に適用されており、空気、水質、土壌の汚染管理のために、エネルギー使用、廃棄物および事故防止に関する条項が規定されている。