静脈物流

静脈物流 じょうみゃくぶつりゅう

 廃棄物の処理やそのリサイクルに関わる物流を静脈物流という。生産された製品が企業や消費者まで届く物流を、動脈物流と呼ぶのに対して、企業や消費者から発生する廃棄物などの物の流れを静脈物流と呼ぶ。静脈物流が注目されてきた背景には、有限な資源を有効活用する必要性が高まり、リサイクルの重要性が認識されるようになったこと、廃棄物の処理の過程で有害物質が排出されて環境問題を引き起こすため、廃棄物の適正な処理が必要なことなどがある。リサイクル法の成立により、廃棄された製品をメーカーや地方自治体が回収することが義務付けられるようになった。そのため、企業は単に動脈物流を効率化するだけでなく、自社の静脈物流を新たにシステム化する必要性に迫られている。新しい静脈物流市場をいかに取込むかも物流業界の新たな課題である。


<登録年月> 2004年12月

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