グラム陽性菌 グラム陰性菌

グラム陽性菌 ぐらむようせいきん

 グラムが考案した細菌染色法(グラム染色法)は全細菌群を二つのグループに分ける分類学上重要な染色法である。グラム陽性菌はグラム染色で最初に使った染色液に染まる細菌である。グラム陰性菌はグラム染色で後に使った染色液の色に染まる細菌である。微生物の放射線耐性を比較すると、一般に細菌の方がカビよりも放射線に強く、また細菌よりも酵母の方が放射線耐性である。細菌の中でも大腸菌のようなグラム陰性菌に比べて、枯草菌のようなグラム陽性菌の方が放射線に強い。また、細菌胞子はその栄養細胞よりも耐性が大きい。この胞子と比べても著しく放射線に強い細菌が自然界から分離されており、放射線抵抗性細菌と言われている。


<登録年月> 2004年12月

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