国際エネルギー機関（IEA）第18回閣僚理事会（2001年5月）の共同コミュニケに盛り込まれた今後のエネルギー利用等に係る基本的ルール。この理事会では「エネルギー安全保障」、「進化するエネルギー市場」、「持続可能な開発という課題への対処」の3つの議題を取り上げ、これらの課題に対処すべく、各国が石油、天然ガス、石炭、原子力、再生可能エネルギーを組み合わせた最も適切と考えられるエネルギーミックスを追求していくことが確認された。また、市場の自由化の推進とともに政府の役割も重要であり、適切な制度設計の下で市場改革を進めるべきことが確認された。こうした議論の下に共同コミュニケには、エネルギー源多様化、省エネルギー促進など、環境と持続可能な成長との整合性あるエネルギー開発に向けて、最適なエネルギー源の組合せを考えるべきとの認識が明確に盛り込まれ、これらはIEAルールとして各国が新規電源開発などの際に遵守すべき指針となった。