生活や経済活動に必要なエネルギーを許容可能な費用で安定的に確保できることをいう。エネルギー安全保障とほぼ同義に用いられる。エネルギーは産業革命以降の近代社会の存立基盤であり、その安定的な確保は食糧や治安の確保と同様に重要な国家的課題であるため、エネルギーセキュリティ又はエネルギー安全保障の改善が先進諸国における政策目標の一つとなっている。具体的には、省エネルギーを通じてエネルギー需要を低減するとともに、エネルギー源の多様化、輸入依存度の軽減などの政策措置が取られているが、中東石油への依存度の高い日本を始め、多くの先進諸国でエネルギーセキュリティにまだ不安を抱えている。