エネルギーペイバックタイム

エネルギーペイバックタイム えねるぎーぺいばっくたいむ

 energy payback time 発電装置のようなエネルギー発生装置で、生産されたエネルギーの累積量が設備の製造・建設に使用されたエネルギー量を上回るのに要する時間長さをいう。通常は年数で表し、短いほど性能が良いことを示す。投入・生産エネルギーのうち電気については、火力発電の平均的な発電効率を用いて一次エネルギーに換算して計上される。なお、エネルギーペイバックタイムは主に再生可能エネルギーによる発電装置や省エネルギー装置の性能を評価する際に使用される。火力発電や原子力発電は枯渇性のエネルギーを電気に変換するものであり、設備建設用に加えて運転用燃料を投入エネルギーに含めると、生産エネルギーはいつまで経っても投入エネルギー以上にはならない。したがって、ペイバックタイムはこうした枯渇性燃料を用いる発電装置の評価に有効な概念ではない。


<登録年月> 2010年08月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ