爆燃

爆燃 ばくねん

 deflagration.火薬や可燃性の液体、ガスなどの燃焼する時の反応速度は、一般には反応面のその法線方向への進行速度(燃焼速度)によって呼称が変わる。遅いほうから、燃焼、爆燃、爆発、爆轟(ばくごう)と呼ばれるが、前二者と後二者は各々同一に扱うこともある。爆燃の一例として最近の原子力発電所の余熱除去系配管破断があげられる。原子炉水の放射線分解によって生じた水素と酸素が、運転経過とともに配管内に蓄積して高濃度となり、ある時点で着火して急速に燃焼(爆燃)し、燃焼が水素と酸素の層の中を伝播する音速を超える急速な燃焼(爆轟)が起こり、急激に圧力が上昇(約3,000気圧)して配管破断に至ったとの結論が出された。


<登録年月> 2004年03月

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