サハリンプロジェクト

サハリンプロジェクト さはりんぷろじぇくと

 サハリン島の周辺海域に存在する石油と天然ガスの採掘・輸送を行う国際共同プロジェクト。幾つかのプロジェクトから成るが、サハリン北東部の海域を対象としたサハリン1と2の開発が進んでおり、このうちサハリン2がまず1999年に石油の生産を開始し、その後サハリン島を縦断する原油・ガスのパイプラインを敷設して2008年に原油の本格的な出荷が始まった。また、2009年にはLNGプラントが完成し、LNGの出荷を開始した。日本では主要な電力及びガス会社がLNG購入契約を結んでいる。他方、サハリン1はやや遅れて2005年にロシア国内向けの原油・天然ガスの生産が始まり、翌年に海外向け(中国等)の原油出荷を開始した。この他、サハリン3〜6のプロジェクトが調査段階まで進んだが、開発を断念したプロジェクトもあり、まだ商業的な生産には至っていない。


<登録年月> 2010年09月

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