AVM(Atelier de Vitrification Marcoule:マルクール商用廃棄物ガラス固化施設)は、フランスで開発されたマルクールの高レベル放射性廃液(HALW)のガラス固化施設である。1978年に実用規模施設のホット運転が開始され、現在も稼働中で、HALWを1000立方メートル以上を処理した実績がある。AVMはロータリキルン仮焼炉と誘導加熱溶融炉とからなる固化施設である。ロータリキルン仮焼炉とは、約330rpmで回転しながら4区分の外部加熱器で円筒の前半部でHALWを乾燥しつつ、後半部で仮焼し、最後部でガラス化剤(耐熱性ガラス)とともに溶融炉内に仕込まれる。溶融炉で溶けたガラスはキャニスター(容器)に注入され固化体となる。