南海トラフ

南海トラフ なんかいとらふ

 Nankai trough. 西南日本の南方、東海沖、紀伊半島沖、四国沖に沿って走る舟状海盆で、ここで、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む。フィリピン海プレートはユーラシアプレートを一緒に引きずり込む(図参照)。引きずり込みが限界を越えると、巨大地震が発生する。これらの巨大地震のうち、最新のものは1944年東南海地震と1946年東南海地震である。684年白鳳時代の地震以来、11回の巨大地震の発生が歴史に残されている。石油公団は、経済産業省の委託事業として国内石油天然ガス基礎調査を実施しているが、1999年11月に掘削を開始した南海トラフ基礎試錐において、海面下1,110m〜1,272mの砂岩層からコアサンプルを採取、サンプルから発生する多量のガスの分析、異常に低いサンプル温度、異常に低い地層水の塩分濃度等により、海面下1,152m〜1,210m区間中に3層(合計約16m)のメタンハイドレートの存在を確認している。


<登録年月> 2003年03月

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