ピエゾ電気 圧電効果

圧電効果 あつでんこうか

 piezoelectricity. ある種の結晶では、特定の方向に力を加えると応力に比例した電気分極が発生し、一対の結晶表面に正負の電荷が生じる。この現象を圧電気、ピエゾ電気、圧電効果または正圧電効果という。このような結晶に電場をかけると電場に比例したひずみが生じる。これを逆圧電効果とよぶ。J. CurieおよびP. Curieが1880年電気石で圧電気を発見した。結晶が圧電効果を示すか否かは結晶の点群対象性によって決まり、32の晶族のうち圧電効果を示すものは20種である。分極(または電場)と応力(またはひずみ)の間の比例関係を表す係数を圧電率という。分極ベクトルの成分をPi(i=1,2,3)、応力テンソルの成分を σj(j=1,・・・,6)とするとき、Pi=Σdijσjとなり、dijが圧電率である。圧電性の物質としては、ロッシェル塩、チタン酸バリウムなどがある。圧電効果、逆圧電効果は機械的変位と電気信号との相互変換に利用される。


<登録年月> 2003年03月

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