圧力抑制系 格納容器圧力抑制系

格納容器圧力抑制系 かくのうようきあつりょくよくせいけい

 pressure suppression system. 原子炉格納容器内の内圧上昇を抑制する工学的安全防護装置。一次冷却材は高温高圧で循環しているので、配管の大破断が起こると急速に原子炉の格納容器内に流出する。このような冷却水の流出により発生した大量の蒸気を水または氷により凝縮し、格納容器内の圧力・温度を許容値以下に抑制するために圧力抑制系が備けられている。沸騰水型原子炉の格納容器の場合、蒸気を格納容器内のプールに導くベント管および蒸気を凝縮させるための常温の大量の水を貯めたプール等からなる圧力抑制系を備えている。プール、ベント系の設計の違いによりMarkI〜IIIのタイプがある。加圧水型原子炉の場合、格納容器内に貯蔵している氷に放出される蒸気を接触させて凝縮させるタイプの圧力抑制系がある。


<登録年月> 2001年09月

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