アコースティック・エミッション AE

アコースティック・エミッション あこーすてぃっく・えみっしょん

 acoustic emission. 固体内部の局所的な変形あるいは破壊過程で解放されるひずみエネルギーによって生じる弾性波(振動、音波)のこと。この弾性波を計測し、得られたデータを解析・評価することにより、材料や構造物の内部状態や健全性を診断することができ、アコースティック・エミッション法又はAE法と呼ばれる。計測には、通常、ジルコン・チタン酸系などの圧電素子を用いたセンサーが使用され、弾性波を電気信号に変換し、増幅した後、データ解析が行われる。AE法は材料内の応力集中に敏感に反応するので、欠陥検出や強度推定などの材料評価に、また、破壊のごく初期段階をモニタリングする構造物の保守検査に利用されている。実用例としては、FRPの保証検査、ガスタンクなどの圧力容器の保証検査や保守検査、発電タービン軸受けの磨耗状態の監視、地崩れの予知、化学プラントの漏れの検出などが挙げられる。


<登録年月> 2010年12月

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