LFCM

LFCM えるえふしーえむ

 高レベル廃液(HALW)の廃液供給式直接通電型セラミックメタル直接供給溶融(Liquid Fed Ceramic Melter)の略。この方法によるガラス固化技術の開発は動力炉・核燃料開発事業団(現在の核燃料サイクル開発機構)において進められ、技術開発施設(TVF)の建設は1988年から東海事業所で開始された。LFCMはガラス溶融に耐熱、耐食性に富んだセラミック(耐火レンガ)を用いており、HALWを液体のままガラス原料とともに連続的に供給し溶融する。ガラスは高温状態では電気伝導体であることから、外部から(SiOヒーターまたはマイクロ波加熱)により溶融点近くまで加熱し、その後溶融炉内の電極を介してガラスに直接電流を通し、そのときに発生する熱(ジュール熱)によりガラスを加熱溶融する。このときの炉内温度は1,100〜1,200℃に制御される。溶融ガラスはノズル(フリーズバルブ方式)を通しキャニスターに注入しガラス固化体にする。


<登録年月> 2001年09月

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