D−T reaction.核融合は、軽い核同士の融合反応でエネルギーを取り出すもので何種類もあるが、実際に利用可能なものは5ケース程度で、特に現在世界で研究の対象としているのは、このD(重水素)−DとD−T(三重水素)核融合反応である。原材料として放射性元素はTだけで、Dは海水中に豊富に存在する。また反応生成物はヘリウム、T、中性子で、Tは再び燃料になる。中性子による構造材の放射化を管理する必要がある。D−T反応では、電荷の反発力に打ち勝って衝突させるためには、1000km/秒以上の速さが必要で、加熱温度1億度以上に相当する。