アメリシウム241

アメリシウム241 あめりしうむにひゃくよんじゅういち

 Americium 241(241Am). 原子番号95、半減期432.2年のα放射体で、超ウラン元素の一つである。241Amがα壊変して237Npとなる。α線のエネルギーは5.4MeV、γ線のエネルギーは非常に低く、僅か0.06MeVのため、優れたα線源として厚さ計、煙感知器、Am−Be中性子線源、水分計などに用いられる。また、低エネルギーγ線源として蛍光X線分析装置、硫黄計、骨成分分析装置に用いる。一方、241Amは241Puのβ壊変(半減期は14.4年)によっても生成するので、使用済燃料の再処理で取り出したPu(回収プルトニウムという)の保管期間が長くなると241Puの割合が減り、241Amの割合が増加する。241Amが増加すると、核分裂物質が減少するとともに、中性子吸収が増えるため、原子炉燃料としての性能が悪くなる。


<登録年月> 2010年09月

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