安全設計審査指針

安全設計審査指針 あんぜんせっけいしんさししん

 原子炉施設の設置許可申請に係る安全審査において、安全性確保の観点から設計の妥当性を判断する際の基礎として整備された指針をいう。安全設計審査指針には、発電用軽水型原子炉施設を対象とした「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」及び試験研究炉を対象とした「水冷却型試験研究用原子炉施設に関する安全設計審査指針」がある。原子炉施設の構築物、系統及び機器は、通常運転の状態のみならず、これを超える異常状態においても、安全確保の観点から所定の機能を果たすべきことが求められる。このため、原子炉施設の基本設計における要求事項を規定するものとして本指針が策定され、内容は、原子炉施設全般、原子炉及び原子炉停止系、原子炉冷却系、原子炉格納容器、安全保護系、制御室及び緊急時施設、計測制御系及び電気系統、燃料取扱系、放射性廃棄物処理施設及び放射線管理に関するものなどに大別されている。指針は、原子力規制委員会により最新の科学技術的知見を踏まえて逐次改定されるとともに、必要に応じて新たな事項が追加される。


<登録年月> 2012年12月

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