自己制御性

自己制御性 じこせいぎょせい

 self regulating characteristics. 原子炉の出力が増加した時、制御棒を挿入するなどの手段によって出力上昇を押さえる機構と異なって、燃料、減速材、冷却材などの温度が上昇し密度の変化が起こるなど自然に起こる物理現象によって、自動的に核分裂反応の割合が減少して出力の増加が抑制されることを自己制御性があるという。例えば、熱中性子炉では、燃料温度が上昇するとすると共鳴吸収の増加(ウラン238による中性子の吸収の増加)によって核分裂の割合が減少することが(ドップラ効果という)、自己制御性となる。また軽水炉では、出力が上昇し減速材の水が温度上昇すれが密度が低くなり、あるいは減速材中にボイドが発生したりする。その結果中性子の減速する効果が小さくなることによって核分裂の割合が減少することが、自己制御性である(負の減速材温度係数あるいは負のボイド係数という)。


<登録年月>
2000年11月




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