ラジオサージャリー

ラジオサージャリー らじおさーじゃりー

 radio surgery. 病巣部に放射線を集中させて行う手術をいう。定位的放射線治療とも呼ばれる。1回に大線量の放射線を数cmの狭い範囲に照射することによって、開頭を行わずに頭蓋内病巣を破壊する方法である。ガンマユニット(ガンマナイフ)を用いる方法と通常のライナック(直線加速器)装置を用いる方法とがある。ガンマナイフ法では、ラジオサージャリー専用の装置が必要で、頭部の周囲に201個の60Coを配置して頭蓋内の一点にガンマ線束を集中させる。直線加速器法は、多方向多軌道からX線を円弧照射することにより照射容積を限局させる方法である。ラジオサージャリーの適応疾患としては、動静脈奇形などの血管性病変や聴神経鞘腫等があげられる。転移性脳腫瘍にも試みられている。スウェーデンの脳外科医Lars Leksellが始めた方法である。


<登録年月> 2012年01月

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