サイバーナイフ

サイバーナイフ さいばーないふ

 cyber knife. 産業用ロボットに超小型X線リニアック(135kg,6MV−X線)を取り付け、眼(イメージ・プロセッシング・システム)と腕(ロボットアーム)と頭脳(治療計画装置)をもつようにした高精度ナロービームの定位放射線治療装置。米国アキュレイ社(Accuray Inc.,CA)の製品である(図参照)。従来の定位放射線治療装置(ガンマナイフ、Xナイフ)のような患者固定用フレーム(金属製の枠を頭蓋骨にネジ固定する)を装着する必要がない。治療台の斜め下に取り付けられたX線透視用カメラ2台により患者の位置を正確に測定し、患者が適正位置からずれるとロボットアームでリニアックを移動させ病変部を的確に照射・治療する。1994年6月に米国(Stanford大学のJ.Adler)で行なわれた転移性脳腫瘍に対する治療が世界で最初であり、日本では1997年11月からである。以来、主として頭蓋・頚髄に対する約400例の治療が行なわれている(1999年8月現在)。


<登録年月> 2000年11月

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