骨塩量測定

骨塩量測定 こつえんりょうそくてい

 bone mineral analysis. 骨ミネラル測定ともいう。腰骨や大腿骨の基質はコラーゲン繊維とその間に存在するタンパク多糖体、並びにこれに沈着する無機成分である骨塩から成り立っている。骨粗しょう症は、一般的に骨量(骨全体の量および骨ミネラル量)が減少して、骨が脆くなって骨折しやすくなる病気である。この診断法としては、種々の放射線学的手法が用いられ、X線 写真上の形態からの骨計測法、X線写真の濃度測定法、光子吸収法、中性子放射化分析法、コンピューター断層撮影の利用などがある。この内、光子吸収法は bone mineral analyzer という名称で、単一および2重エネルギー光子吸収法である。この装置は弱いガンマ線源(Am−241(60keV)、Gd−153(44,100keV)などの核種の1〜30GBqの密封線源)を利用し、水中で前腕の骨を数回スキャンし、そのときのガンマ線の透過量から骨塩含有量(g/cm)を定量する。最近ではX線や超音波を用いる装置が普及している。


<登録年月> 2000年03月

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