Atomic Bomb Casualty Commission. 1945年8月に広島と長崎に原子爆弾が投下された。この原爆放射線被ばく者における放射線の医学的・生物学的晩発影響の長期的調査を米国学士院−学術会議(NAS-NRC)が行うべきであるとするハリー・トルーマン米国大統領令を受けて、米国学士院が1946年に原爆の被爆者の調査研究機関として設立した。当初、運営資金は米国原子力委員会(AEC)が提供したが、その後、米国公衆衛生総局、国立がん研究所、国立心臓・肺研究所からも資金提供があった。1948年には、日本の厚生省国立予防衛生研究所が正式に調査プログラムに参加した。ABCCは、1975年4月に発足した(財)放射線影響研究所の前身である。