アクチノイド元素(周期表において原子番号89のアクチニウムから103のローレンシウムに至る15の元素の総称)の同位体で、すべて放射性である。天然にはU−238とTh−232が、地圏、水圏に広く存在し、自然放射線のもととなっている。人工核種は主として原子炉内で生成する。アクチノイド核種の内、U−235、及び人工核種のU−233、Pu−239、Pu−241は熱中性子で核分裂を起こし、核燃料として使用できる。Pu−238、Cm−242など適当な半減期のα放射体は、熱電物質または熱イオン物質と組み合わせて、同位体電池として利用できる。またPu−239、Am−241などはBeとの組み合わせで、Cf−252は単独で、中性子源として利用できる。この中には多くのα放射性核種を含んでいるので、取扱には、注意を要する。