ポジティブ・スクラム

ポジティブ・スクラム ぽじてぃぶ・すくらむ

 positive scram. 通常の制御棒の設計では、緊急炉停止(原子炉スクラム)などで制御棒が炉心に挿入される場合、制御棒(ボロンなど)が中性子を吸収することによって負の反応度(negative reactivity)が生じ、原子炉は停止する方向に向かう。RBMK炉(黒鉛減速軽水冷却チャンネル式沸騰水型)の場合、制御棒が全引抜き状態から炉心に全挿入されると、比較的中性子吸収の多い軽水が排除され、中性子吸収の少ない黒鉛ディスプレーサに置換わり、正の反応度(positive scram)が加わっていく。これをポジティブスクラムと云っている。RBMK炉であるチェルノブイル4号炉の事故はこれが引き金になったという説がある。なお、現在のRBMK炉では、改善された制御棒が使われている。


<登録年月>
1999年03月




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