アクチノイド

アクチノイド あくちのいど

 周期表において原子番号89のアクチニウムから103のローレンシウムに至る15の元素の総称である。原子番号90、91、92のトリウム、プロトアクチニウム、ウランは天然に存在するアクチノイドである。93のネプツニウム以降は人工元素であり、例えば原子炉内で核燃料物質が中性子捕獲反応とβ壊変を繰り返すことによって生成する。したがって原子炉の使用済み燃料のなかには、原子番号94のプルトニウムとともに微量の他のアクチノイドが含まれている。一般に長寿命の放射能を持ち、α壊変を行うが、重い元素では自発核分裂も行う。用途としては原子力分野が多く、核的性質が利用されるので、元素としての特性よりは、個々の同位体の性質が重要視される。アクチニウムを除外してアクチニドと呼ぶこともある。


<登録年月> 1998年01月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ