バセドウ病

バセドウ病 ばせどうびょう

 Basedow's diseaseまたはGrave's disease. 甲状腺機能亢進症.甲状腺ホルモンが過剰に産生されることによる諸症状を中心とし、これに眼球突出、浸潤性眼症などの眼病変、限局性粘液水腫、頻脈などの皮膚病変を合併しうる状態をいう。原因は自己免疫性異常により甲状腺TSH受容体に対する抗体が産生され、TSHと同じように甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンの過剰産生および分泌が起こり(甲状腺機能亢進症)、甲状腺ホルモン過剰の諸症状、すなわち組織の熱産生亢進、交感神経過敏状態などをひきおこす。
 バセドウ病の治療方法には、薬物(抗甲状腺薬)治療、アイソトープ(131I)治療、手術療法がある。米国では妊娠中、授乳中を除く7割の患者にアイソトープ治療が適用され、副作用は統計的に確認されていない。


<登録年月> 1999年03月

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